昨日から、しとしと降り続いていた雨も、お昼前には止んだ。
久しぶりの雨に恵まれた庭は、地面いっぱいに、しっとりと水分を蓄えて、多くの植物たちを目覚めさせたようだ。
ケヤキの根元では、斑入り葉のアジサイが、美しい葉を広げ始めていた。
4年ほど前に、ほんの小さな苗を植えつけてから、毎年、ゆっくりゆっくり成長してきたこのアジサイ・・・今年は花を咲かせるだろうか。
晩秋に改造した花壇のなかで、今、一際眩しい新芽は、黄金葉のメギ。
拙庭では、なぜか黄金葉のメギが育たず、これまでにも何度かチャレンジするものの、その度に消えてしまっている。
これは、いきなり地植えにするのをやめて、何年か鉢で育てていたものを、冬前に地面へ降ろしたばかり。
どうか、このまま機嫌を損ねず、大きく育って欲しい。
ひとつひとつ、新芽の発見が嬉しい季節だが、ちびめるガーデン全体は、まだまだ緑少ない冬枯れ色だ。
春の暖かさが球根植物を目覚めさせ、春の雨が宿根草の芽出しを誘う・・・それぞれに、それぞれのきっかけやタイミングがある。
人間だって、同じで・・・自分にとってきっかけとなる「何」かを探している。
それは、誰かの言葉だったり、誰かの行動だったり、もしかしたら、桜が咲いたことだったりするかもしれない。
確かなのは、それが何であれ、自分で「きっかけ」にするしかないってことだ。