予報どおり午後から雨になったが、寒さはあまり感じない。
まだ植えつけてから間もないために根が浅く、暴風で何度も倒れてしまうナナカマドに頑丈な支柱を施したあと、残っていた球根を植えた。
球根は、どっさり植えるのがちびめる流。
すっぽり雪に覆われる季節を経て、春を待つ楽しみも倍増するってもんだ。
結局、来春に向けて1000球を超える数の球根を植えた。(全部が新しく購入したものではなくて、昨年植えたものを春に掘り上げ保管していたものもあり。)1000球の植え付け作業というのは、実際に体験してみると分かるが、重労働ではあるが楽しいものだった。
爪の中まで泥だらけになって、朝から晩まで無心に地面と向き合って過ごす。
平日、フルタイムで会社勤めをしているワタシにとって、この「無心」になれるという時間が、どれほど大切なものか。
それなりの仕事を任されてやりがいもあるが、なんでもできるスーパーウーマンじゃないから、プレッシャーもストレスも大きい。週末、庭に出て、それらのものからスムーズに開放され、スイッチをオフに切り替えることで、また次の週も働きに出ることができるのかもしれない。
今まで球根を植えたことのない人も、庭の隙間に、植えっぱなしにできる小さな球根を仕込んでみたらどうかな。
毎年、春の訪れと共に、同じ場所から小さな芽が顔を出してくれる。そんな当たり前のことが、あなたにとって喜びのひとつとなる・・・そして、その喜びを誰かと分け合えたら、きっと素敵だと思うのだ。