雨の朝、庭の緑は普段よりも濃く、艶やかで、窓を開けて流れ込んでくる空気にもひんやりとした瑞々しさを感じる。
庭というものが身近になければ、ただただ多湿で鬱陶しいだけの梅雨だったかもしれないが、同じ季節でさえ、感じ方が変わったりするんだから不思議だ。
梅雨時には、ブルーの花がよく似合う。
アジサイやアガパンサスに加えて、セイヨウニンジンボクが咲き始めた。すぅーっと伸びたグレイッシュなグリーンの細葉もいいし、夏に咲く淡青の花も涼やかな印象で♪
拙庭では、室外機の前という劣悪環境にあっても、育ってくれる丈夫な落葉低木だ。
樹木には芳香があると言われ香料にも使われているらしいが、近寄ったくらいでは、あまり感じない。葉を指で触ってみると、ローリエのような香りがあって、楽しめる。